ホウチャクソウ・宝鐸草 Japanese fairy bells

初夏に地味だが白から緑へのグラデーションが美しい花をつけます。

ホウチャクソウ・宝鐸草
アジア大陸の東端(極東ロシア-東南アジア)全域に見られ、日本全国に分布する。
丘陵の雑木林などの樹間のひらけた場所に群生し、初夏に地味だが白から緑へのグラデーションが美しい花をつけます。
宝鐸(ホウチャク)とは寺院建築物の軒先の四隅に吊り下げられた飾りであり、風鐸(フウタク)ともいう。
花が垂れ下がって咲く姿がこの宝鐸に似ることによる。
先端の葉の付け根から長さ2cmほどの花が1~3個垂れ下がって咲きます。
花被片は6枚(3枚の花びらと3枚のガク)で合着しないが、チゴユリ(D. smilacinum)のようには開かないので筒状に見えます。
花被片が合着しない点で、よく似たアマドコロ属 Polygonatum と見分けることができます。
花の先端ほど緑色が濃い。花期は5月から6月中旬で、花の後には直径1cmほどの実がなり黒紫色の液果となります。
若芽に有毒成分を含む。
山菜として利用されるアマドコロやナルコユリの若芽と似ており、注意
が必要であるが、ホウチャクソウは摘んだときに独特の臭気を発するため見分けは可能。

【基本データ】 ホウチャクソウ・宝鐸草
【基本データ】
科属:ユリ科チゴユリ属 
園芸分類:多年草、山野草 
品種名:ホウチャクソウ
学名:Disporum sessile 
英名:Japanese fairy bells
漢字表記:宝鐸草 
花期:4~5月
花色:淡緑白色
別名:狐の提灯、淡竹花 
生育地:山地、丘陵の林
葉のつき方:互生
分布:全国
草丈:30~60cm 
原産地:日本、朝鮮半島、樺太、中国、東南アジア 
花言葉:追憶、よきライバル、嫉妬、あなたを離さない 
誕生花:――
撮影:2010.05.02 都立水元公園野草園、都立向島百花園 

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