ギンラン・銀蘭
キンランやササバギンランより全体にやや小型です。
花が黄色のキンランに対し、花が白色であることからギンランの名があります。
山野の林内に生える地上性のランで、高さ20~40cmの多年草。
キンランやササバギンランより全体にやや小型で、葉は長さ3~8.5cm、幅1~2.5cm。
花は白色で半開きのまま終わります。茎先に花径5mm~7mmくらいの白い小さな花を数輪つける。
花は3枚ずつの白い萼片と白い花弁からなる。唇弁は3つに裂け、真ん中の裂片は広い楕円形で短く尖っています。
唇弁のつけ根の部分は1~2mmの短い距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)となっています。
側花弁は幅の広い披針形で、萼片より短い。それぞれの花には小さな苞葉(ほうよう)があります。
ラン科の植物の多くが地中の菌類との関係が深く、自生地からキンラン・ギンランのみを掘って移植した場合には、ほとんどが数年以内に枯死するようです。
もし見つけても持ち去るようなことはしないで、撮影だけにしてください。
皇居東御苑の林内では広範囲にキンランやギンランが鑑賞できました。
東京の中心地でも、ほかの地域では絶滅が危惧されていますが、環境さえよければ生育してくれるのだと感心しました。
【基本データ】
科属:ラン科キンラン属
園芸分類:多年草(耐寒性)山野草
品種名:ギンラン
学名:Cephalanthera erecta
英名:―
漢字表記:銀蘭
花期:4~6月
花色:白色
花の大きさ:直径1cm程度
別名:――
草丈:20~40cm
原産地:日本、東南アジア
分布:北海道~九州、朝鮮半島、中国
耐寒性:強い
利用法:山野草
絶滅危惧類:絶滅危惧II類(VU)
花言葉:――
誕生花:――
撮影:2015.04.29 皇居東御苑
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