イヌサフラン科
花が美しく、日本でも観賞植物として栽培されている。
APG植物分類体系の単子葉植物ユリ目の科です。
従来ユリ科とされていたいくつかの属を分離して作られた科で、ヨーロッパから北アフリカ、西アジアと南アフリカの温帯地方を中心に24属200種ほどが分布し、花が美しく、日本でも観賞植物として栽培されています。
世界各地の温帯から熱帯に分布するが新熱帯には分布しない。鱗茎・球茎を持った小形の多年草で、半蔓性のものもあります。
コルチカム(イヌサフラン,Colchicum)、バルボコディウム(Bulbocodium)、グロリオサ(Gloriosa)、サンダーソニア(Sandersonia)などの属は、花が美しく、日本でも観賞植物として栽培されている。
日本にはチゴユリ属(Disporum)が自生しています。
近年分類方法が変わったため、ユリ科から多くの科が分かれました。
界 : 植物界 Plantae
門 : 被子植物門 Magnoliophyta
綱 : 単子葉植物綱 Liliopsida
目 : ユリ目 Liliales
科 : イヌサフラン科 Colchicaceae
植物分類体系は牧野富太郎博士の植物図鑑をはじめ、市販の植物図鑑等(2013年出版)で今でもよく使われていますが、植物の分類体系にゲノム解析による分類の研究が盛んとなり、APG植物分類体系が将来の標準になるようです。
このため、当サイトでは順次移行することとし、旧科名と名称でもリンクできるようにし、変更したことを表記いたします。
花名・名称、写真をクリックして下さい詳細ページにリンクします
イヌサフラン・コルチカム
サフランは安全ですが、コルチカムはコルヒチンという猛毒がありますので、球根を食べると危険です。
潜伏期間が長いため自覚症状が出たときには、手遅れになる場合があります。
科属:イヌサフラン科(旧 ユリ科)イヌサフラン属
園芸分類:耐寒性夏植え球根
花期:9~11月
花色:ピンク、紫、白色
別名:オータムクロッカス
グロリオサ
花びらが波打って反り返り、燃え上がる炎を思わせるユニークな花形と花もちのよさで人気です。
科属:イヌサフラン科(旧 ユリ科)グロリオサ属
園芸分類:非耐寒性春植え球根
花期:6~8月
花色:赤、オレンジ、黄色
ホウチャクソウ・宝鐸草
宝鐸(ホウチャク)とは寺院建築物の軒先の四隅に吊り下げられた飾りであり、風鐸(フウタク)ともいう。
科属:イヌサフラン科(旧 ユリ科)チゴユリ属
園芸分類:多年草、山野草
花期:4~5月
花色:淡緑白色
別名:狐の提灯、淡竹花
チゴユリ・稚児百合
小さな可憐な花を付けて、林などに咲きます。
名の由来は、小さくて可愛らしいことから「稚児ユリ」と呼ばれる。
科属:イヌサフラン科(旧 ユリ科)チゴユリ属
園芸分類:多年草、野草
花期:4~6月
花色:白色