シャクヤク・芍薬(1) Peony Root
大型の花は花色もいろいろで美しく、庭に植わっていると他を圧倒します。
花はボタン(落葉小低木)と似ていますが、シャクヤクの茎は結構太くなりますが多年性草本の宿根草です。
シャクヤクは冬に根を残して地上部が枯れ、春にまた新芽を出すところが異なります。
糸葉芍薬(イトバシャクヤク)は葉が細かく裂け、裂片は線形です。
また、ボタンの葉は小葉の先に切れ込みがはいっていますが、シャクヤクは全く見られません。
シャクヤクも近年はボタンとの交配種が誕生しています。
そのようなことから、「立てば芍薬、座れば牡丹」といわれるのは、
各々の形を、美人の立ち姿と座った姿にたとえたものだそうです。
開花期はボタンより半月ほど遅いのが特徴です。
大型の花は花色もいろいろで美しく、庭に植わっていると他を圧倒します。
花色も紅、ピンク、白、黄色など3000種類の改良種が出回っています。
花は比較的大きく、半八重咲きのものなど豪華な感じがします。
古くに中国から渡来しましたが、江戸時代から盛んに品種改良が行われ、
金しべ咲き、翁咲きといった日本独特の花形の品種が生まれました。
欧米ではヨーロッパ原産のオフィシナリス(オランダシャクヤク)を元に、
中国の園芸品種を交配して、豪華な多彩な花形の大型品種が数多く生み出されました。
日本でも明治時代になると、これら海外の品種も盛んに導入されて交配育種が進められています。
【基本データ】
科属:ボタン科ボタン属
園芸分類:耐寒性多年草
品種名:シャクヤク
学名:Paeonia lactiflora
英名:Peony Root
和名:シャクヤク(芍薬)
花期:5~6月
別名:エビスグサ、カオヨグサ
花の大きさ:10~15cm
草姿:立性
原産地:チベット~中国
花色:白、ピンク、紅、紫紅、黄色
草丈:50~90cm
花言葉:恥じらい、はにかみ、慎ましやか
誕生花:4月24日、5月14日、5月16日、5月19日、
5月24日、6月16日
撮影:2013.05.12 川口市安行
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