フヨウ・芙蓉(1) Cotton rose, Cotton rose hibiscus
多数の雄しべがくっついて筒状になり、雌しべは雄しべから突き出ています。
フヨウ(和名:風蓮華)は、ヒガンバナ科に分類される多年草の一種で、秋に美しい花を咲かせる植物です。
葉:長さ30~50cmほどの細長い葉をつけます。葉は鮮やかな緑色で、草丈よりも長く伸びます。
花:秋に花を咲かせ、花は5~10cmほどの大きな直径のもので、淡いピンク色から濃いピンク色、赤色、白色などがあります。花弁は幅広く、縁が波打っています。
花期は7~10月と長期間に亘って毎日次々と開花します。葉は先端が3~7裂します。
多数の雄しべがくっついて筒状になり、雌しべは雄しべから突き出ています。
全体に白い毛が多い。花は1日花で夕方には萎んでしまいます。
同属のムクゲと同時期に良く似た花をつけますが、直線的な枝を上方に伸ばすムクゲの樹形に対し、フヨウは多く枝分かれして横にこんもりと広がること、葉がムクゲより大きいこと、めしべの先端が曲がっていることで容易に区別できます。
茎:茎は高さが1m~2mほどで、直立しています。
毒性:フヨウには強い毒性があり、特に根茎や種子に多く含まれています。
生育地:フヨウは、日当たりがよく水はけのよい場所を好みます。山地や草原など、開けた場所に生息しています。
古くから庭木や公園樹として栽培され、暖地の一部では野生化もしています。
八重咲きの品種をスイフヨウ(酔芙蓉)と呼びますが、こちらは花が開花してすぐは白く、やがて赤くなるためです。
【基本データ】
科属:アオイ科フヨウ属
園芸分類:落葉低木
品種名:フヨウ
学名:Hibiscus mutabilis
漢字表記:芙蓉
花期:7~10月
花色:淡紅、白色
別名:ハチス
花の大きさ:10~14cm
樹高:1~4m
原産地:日本など
栽培適地:本州~沖縄
利用法:庭木、公園樹
花言葉:繊細な美しさ、繊細な美、富貴、しとやかな美人
誕生花:8月5日 8月25日 8月27日 10月17日 11月6日 11月10日
撮影:2013.09.22 川口市立グリーンセンター
撮影:2013.11.26 都立向島百花園