サザンカ・山茶花(1) Camellia sasanqua

植栽される園芸品種の花の色は赤から白まで様々です。

秋の終わりから、冬にかけての寒い時期に、ツバキによく似た花を咲かせる。
# 冬枯れの景色を明るく彩る。
ツバキの仲間ですが、ツバキと違って花弁が細長く、
ツバキの花全体が散るのに対して、サザンカは花びらがばらばらに散るなどの違いがあり別扱いします。
野生の個体の花の色は部分的に淡い桃色を交えた白であるのに対し、植栽される園芸品種の花の色は赤から白まで様々です。
童謡「たきび」(作詞:巽聖歌、作曲:渡辺茂)の歌詞に登場することでもよく知らています。
漢字表記の山茶花は中国語でツバキ類一般を指す山茶に由来し、サザンカの名は山茶花の本来の読みである「サンサカ」が訛ったものといわれます。
サザンカには日本中で多くの栽培品種(300種ぐらいの園芸品種)があり、花の時期や花形などでサザンカ群、カンツバキ群、ハルサザンカ群の3つの群に分けるのが一般的です。
サザンカ群以外はツバキとの交雑です。
カンツバキ群の「カンツバキ」は、山茶花と椿から作られた園芸品種です。
ハルサザンカ群の「ハルサザンカ」は、カンツバキから作られた園芸品種です。

以下に代表的な品種を紹介します。
明石潟(あかしがた) 白地薄紅ぼかし、半八重咲き、大輪、平開咲き
朝倉(あさくら) カンツバキ系、八重・中輪。淡紅色で咲くと白花になる。外側に淡く桃色を帯びる白八重カップ咲き品種
乙女(おとめ) 淡桃色、千重、中輪、11~2月咲き。
七福神(しちふくじん) 一重・大輪。濃桃色でやさしい雰囲気。八重の牡丹咲き 花の大きさ 約7.5cm
田子の月(たごのつき) 半八重抱え咲き 花の大きさ 約9cm
花の雪(はなのゆき) 
緋乙女(ひおとめ) カンツバキ系、桃色を含んだ紅色、千重、小~中輪、10~12月咲き。
冨士の峰(ふじのみね) カンツバキ群、白色・重・中輪、11~1月咲き。
明月(めいげつ) 

【基本データ】
# 科属:ツバキ科ツバキ属
園芸分類:常緑小高木
品種名:サザンカ
学名:Camellia sasanqua
漢字表記:山茶花
花期:10~1月
樹高:3~6m
英名:Sasanqua
花色:白、紅、淡紅色
花びら:5枚
花の大きさ:直径4~7cm
用途:庭木、公園樹、鉢植え
原産地:日本
別名:イワハナビ(岩花火)、ヒメツバキ(姫椿)、ヤブサザンカ(藪山茶花)
栽培適地:東北南部以南~沖縄
葉のつき方:互生
花言葉:愛嬌、謙虚、無垢、困難に打ち勝つ、理想の恋
誕生花:10月30日 11月3日 5日 16日 12月4日 10日
撮影:2017.12.13 向島百花園 撮影:2012.12.06 花と緑の振興センター

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