ノイバラ・野茨
バラ科の落葉性のつる性低木。日本のワイルド・ローズ(野生バラ)の代表的な種。
バラは樹形から3タイプに分けられます。
木立ち性(ブッシュ・ローズまたは木バラ)、半つる性(シュノイバラ・野茨・ローズ(S))、つる性(つるバラまたはクライミング・ローズ(CL))です。
バラ科の落葉性のつる性低木。日本のワイルド・ローズ(野生バラ)の代表的な種。
沖縄以外の日本各地の山野に多く自生する。ノバラ(野薔薇)ともいう。
野原や草原、道端などに生え、森林に出ることはあまり見ない。
河川敷など、攪乱の多い場所によく生え、刈り込まれてもよく萌芽する、雑草的な性格が強い。
ワイルド・ローズは主に北半球に分布。
もともと200種類ほどあるといわれていましたが、品種改良のもととなった原種は現在では10種類ほどとなりました。
接木の台木として使用されるノイバラも、ここに含まれます。半つる性のものが多く見られます。
今日の園芸バラの育種に重要な役割を果たしたバラの野生種の中でも、とくに重要な種はコウシンバラ、ノイバラ、テリハノイバラです。
バラは世界で二万種ほど有るとされていますが、基本は八種です。
その中に日本原産のノイバラ、テリハノイバラ、ハマナスの三種が入っており、バラ改良の基本種として大きな位置を占めています。
世界のバラの多くはハイブリッドティ系とフロリバンダ系に属しており、フロリバンダ系の基本となるものがこのノイバラです。
【基本データ】
科属:バラ科バラ属
園芸分類:落葉性つる性低木
系統:Sp原種系
品種名:ノイバラ・野茨
学名:Rosa multiflora
漢字表記:野茨
花期:5~6月
花色:白色または淡紅色
花びら:5弁
花の大きさ:2cm
別名:ノバラ
樹高:10~200cm
原産地:日本
分布:北海道~九州
利用法:野生植物、庭木、台木
花言葉:無意識の美
誕生花:10月20日
撮影:2008/05/19 都立水元公園
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