クスノキ科
花は小さく目立たないものが多い。
クスノキ科(Lauraceae)とは、55属2000種以上を含む被子植物の科。多くは温帯南部や熱帯、特にアジア南東部やブラジルに分布しています。日本ではタブノキをはじめ照葉樹林の構成種を多く含む。大部分の種は常緑(一部落葉)高木ないし低木だが、スナヅル属(Cassytha)はつる性の寄生植物も含まれています。
花は小さく目立たないものが多い。花被は内・外3枚ずつ(花びらとがくに相当するが明らかな区別はない)。果実は液果で種子を1個含む。
精油を含み、芳香をもつ種が多い。そのためクスノキ(防虫剤などになる樟脳を採る)や、シナモン、ゲッケイジュ(香辛料)、クロモジ(爪楊枝の材料、香料のクロモジ油も採れる)などが利用される。またアボカドは脂肪分に富む果樹として有名。
モクレン科、モニミア科と近縁とされています。
植物分類体系は牧野富太郎博士の植物図鑑をはじめ、市販の植物図鑑等(2013年出版)で今でもよく使われていますが、植物の分類体系にゲノム解析による分類の研究が盛んとなり、APG植物分類体系が将来の標準になるようです。
このため、当サイトでは順次移行することとし、旧科名と名称でもリンクできるようにし、変更したことを表記いたします。
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クロモジ・黒文字
クロモジ・黒文字は、クスノキ科の落葉低木。若枝の樹皮に入る黒い斑紋が美しく、和菓子の高級爪楊枝の素材として利用されます。
科属:クスノキ科クロモジ属
園芸分類:落葉低木
花期:3~4月
花色:白、黄緑
漢字表記:黒文字
樹高:2~5m
ゲッケイジュ・月桂樹
つややかな濃い緑の葉が美しく、葉や実には強い芳香があり、昔から煮込み料理やピクルスに多用されてきました。
科属:クスノキ科ゲッケイジュ属
園芸分類:常緑高木
花期:4~5月
花色:黄白色
別名:ローレル、ローリエ
テンダイウヤク・天台烏薬
独特の芳香を放つ根が胃薬になるとして、薬木として江戸時代享保年間に日本へ渡来しました。
科属:クスノキ科クロモジ属
園芸分類:常緑低木
花期:3~4月
花色:黄色
別名:――