夏季にシベリア中部や南部で繁殖し、冬季になると中華人民共和国南部などへ南下し越冬します。日本では冬鳥として9月中旬に渡来し、単独、あるいは群れで暮らします。
和名は冬季に飛来した際に聞こえた鳴き声が夏季になると聞こえなくなる(口をつぐんでいると考えられた)ことに由来するという説があります。
食性は雑食で、昆虫、果実などを食べます。農耕地や河原などの開けた地表で採食を行っています。地上を歩きながら食べ物を探し、ときどき立ち止まっては翼を下げ、胸をそらせたポーズをとります。
頭頂から後頸の羽衣は黒褐色、背の羽衣は褐色。喉から胸部は淡黄色、胸部から腹部の羽衣は羽毛の外縁(羽縁)が白い黒や黒褐色。尾羽の色彩は褐色や黒褐色。翼の色彩は黒褐色で、羽縁は赤褐色。雌雄ほぼ同色。
上面の羽衣は緑褐色や灰褐色、黒褐色。下面の羽衣は赤褐色や赤みを帯びたオレンジ色で、胸部から腹部は羽縁が淡褐色。尾羽の色彩は赤褐色や赤みを帯びたオレンジ色で、中央尾羽の色彩は黒い。
目科属:スズメ目ツグミ科ツグミ属
学名:Turdus naumanni Temminck
和名:ツグミ(鶇)
英名:Dusky thrush
漢字表記:鶇
分類:冬鳥
分布:全国
生息地:林、農耕地、河原など
観察期:10~5月
大きさ:全長24cm
くちばし:たてに平たく、やや下に曲がる
尾羽:角尾
飛び方:直線飛行
色:解説参照
雌雄の特徴:雌雄同色