毎年、都立水元公園かわせみの里では、セミの羽化の自然観察会を催していますが、夜の7時頃から観察会が始まります。
羽化のときは無防備で、この時に外敵(スズメバチやアリなど)に襲われるため、周囲が明るいうちは、羽化を始めないのが一般的ですが、今回、たまたま日中に羽化をしているアブラゼミを発見して撮影ができました。約1時間30分くらいで成虫になりました。
撮影としては夜間よりも昼間のほうが撮影しやすいため、よいチャンスでした。
セミは、卵→幼虫→成虫という不完全変態をする虫である。交尾が終わったメスは木の皮に産卵管をさし込んで産卵する。
卵は翌年の梅雨の頃に孵化する。孵化した幼虫は半透明の白色で、薄い皮をかぶっている。
木の表面まで出た後に最初の脱皮をおこなった幼虫は土の中にもぐりこみ、長い地下生活に入る。
幼虫として地下生活する期間がアブラゼミは6年くらいだといわれています。
晴れた日の夕方、目の黒い終齢幼虫は羽化をおこなうべく地上に出てきて周囲の樹などに登って羽化します。
幼虫が成虫の形になっても、羽は白くすぐには飛べる状態ではありません。
30分以上すると白い羽が茶褐色になり、しばらくてから飛び立って行きます。成虫期間は野外では1か月ほどとも言われています。
セミ(蝉)は、カメムシ目(半翅目)・頚吻亜目・セミ上科(Cicadoidea)に分類される昆虫の総称です。
撮影:2010.08.04 都立水元公園グリーンプラザ
画像下左に撮影時刻を掲載しています。