川越氷川祭(かわごえひかわまつり)は、毎年10月第3日曜日とその前日の土曜日(ただし10月14日・15日が土曜日と日曜日の場合はその両日)に行われる埼玉県川越市の川越氷川神社の祭礼で、一般には川越まつりと呼ばれている。常陸國總社宮大祭・佐原の大祭と並び関東三大祭りの一つと称されることが多い。2日間で80万人以上の人出を数える。360年以上にわたり連綿と続いてきた祭事で、国の重要無形民俗文化財に指定されている。またユネスコの無形文化遺産に「山・鉾・屋台行事」として申請された日本の祭礼行事の1つである。
氷川神社の神幸祭の付け祭りが発展したものが現在の川越まつりであり、関東では数少ない山車の祭りである。現在、神田祭や三社祭などに見られる神輿の祭りではない。山車の曳き回しと山車の舞台上での囃子の演奏がされる。また、山車の曳き回しにおいては、他の山車祭に見られるような順路が決まった「巡行」ではないため、一部を除き山車行列的なものはなく、各町内が独自に山車を曳き回しを行っている。
蔵造りの町並みや時の鐘がある一番街商店街を山車が通る姿は、一昔前を思わせる光景である。
常設展示として川越まつり会館では、まつりの歴史資料や山車の実物(2~3本)などを展示している。休日には囃子の実演も行われる。まつり会館は平成25年に開館10周年を迎え、同年9月28日より映像資料が市制90周年の祭を中心としたものになった。